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【入試スケジュール】大学入試を知ってスタート!! 一般入試(国公立大&私立大)、AO入試、推薦入試とは?

センター試験は一般入試の1次試験

受験勉強を進めるためには、大学受験がいつ、どのように行われるかを知る必要がある。入試に至る大まかなスケジュールは、次頁に示したので、受験の流れを頭の中に入れておこう。
次に、大学進学するために、どのような入試が行われているか、簡単に紹介しよう。大学入試には、「一般入試」と「特別選抜入試」とがある。一般入試は募集人員が多く、1~3月に実施されメインとなっている。

【国公立大一般入試】
国公立大の一般入試は、「センター試験(1次)+個別試験(2次)」の結果で判定される。
<センター試験>
1次の「センター試験」は高校での基礎学力の到達度をみる試験で、国公立大志願者は必ず受験する。19年度のセンター試験は、19年1月19日・20日に実施される。ちなみに、18年度は志願者数58万2671人、受験者数55万4212人であった。
センター試験では、出願時に登録した教科のみを受験できるが、とくに理科は科目選択の方法が複雑なので注意したい。受験生からは、戸惑いの声が聞かれたりするので、次ページで分かりやすく説明しよう。
<個別試験>
2次の「個別試験」は分離分割方式といって、募集人員を前期日程(2月)と後期日程(3月)に分けて行うが、公立の一部では中期日程(3月)も実施している。前期で合格をして入学手続をすると、後期は合格にならない。
最近は、募集人員の4分の3が前期日程に配分されていて、後期日程を廃止したり、特別選抜入試に切り替えたりしている。

私立大一般入試は受験機会別の5方式

【私立大一般入試】
私立大の一般入試は、各大学・学部が独自の方式で実施している。2~3教科型の入試が中心で、2月の本番が多い。
さらに、私立大では、受験機会を拡大する「複線入試」が実施されている。これは、同じ学部・学科に、複数の選抜方式を設け、試験日が重ならなければ、併願が可能になる入試だ。
1)センター試験利用入試:私立大の9割近くが実施。指定した科目の成績で合否判定。また、大学によっては、大学の独自試験の結果と合わせて合否を決める大学もある。この方式は、国公立大との併願者が多く利用している。
2)全学部日程入試:全学部等が共通の問題で一斉実施。1回の試験で複数学部等に挑戦できる。
3)試験日自由選択制入試:試験日を自由に選んで受験できる。試験内容は日によって異なる。
4)得意科目重視型入試:事前申請した科目に有利な配点等を行ったりする。
5)学外試験会場入試:大学所在地ではなく、地方都市等で実施。交通費等が節約できる。
このほか、2月入試の合否結果を見てから受験できる「後期入試」、「2期入試」、「3月入試」などを行う大学もある。

特別選抜入試には「AO」「推薦」の2つ

「特別選抜入試」には、「AO入試」と「推薦入試」とがある。
「AO入試」は多面的な人物評価が重視され、大学の出願条件にさえ合えば自分の意思で出願できる。AO入試の願書受付は、「8月1日以降」になっている(詳細はP.8)。
「推薦入試」は各大学の出願条件を満たし、学校長の推薦を得て出願できる「一般公募制」がメイン。私立大には、高校を限定した「指定校推薦」もある。
また、国公立大ではセンター試験を「課す」タイプと「課さない」タイプとがある。願書受付は11月1日以降だが、私立大は10月1日以降のケースもある(詳細はP.10)。
特別選抜入試では「調査書」(高校 3年間の学習・生活・部活の状況などがわかる調書)と「面接」(担当教官との面談)が重要になる。調査書には、高校3年1学期(前期)までの成績が記入されるから、後悔しないよう確実に成績を上げよう。

■19年度入試スケジュール

19年度入試スケジュール

1.3年1学期(前期)の成績までが、調査書の評定平均値に影響する。
2.私立大ではオープンキャンパスでエントリー受付を行う大学が多い。
3.三者面談までに、大学案内をよく比較して志望校を再確認する。
4.AO・推薦入試ではセンター試験を課す場合は合格発表が遅くなる。
5.合格後は入学手続き期間が短いので、準備をしておく。

【セ試・補足】理科の選択方法に注意!!

センター試験(1次)のあらましについては、前のページで紹介した。ここでは、「理科の科目選択」について紹介しよう。
もちろん、19年度は18年度と同じ。理科①と理科②の8科目から最大3科目を選択するが、A~Dの選択方法があり、選んで申告する。A~Dとは
A:理科①から2科目、
B:理科②から1科目、
C:理科①から2科目及び理科②から1科目、
D:理科②から2科目
――の選択方法である。
理科はA~Dの選択方法を出願時(9月末~10月初め)に登録するから、それまでに志望校をある程度決定しておく必要がある。

■19年度「センター試験」理科の選択

19年度「センター試験」理科

A、Bは60分/100点満点。C、Dは130分(うち解答時間120分)/200点満点。
選択では、高校での履修科目は決まっているから、それに沿って選ぶのが基本になる。

志望大学の指定パターンをチェック!!

18年度入試の大学系統別の指定科目は、以下のパターンが中心になっていた。

大学・系統別 センター試験理科指定パターン
国公立大文系 A(理科①2科目) または
B(理科②1科目)
国公立大理系 D(理科②2科目) または
C(理科①2科目+理科②1科目)
私立大文系 A~Dの選択方法のいずれでも受験可のところが多い
私立大理系 B(理科②1科目)

【個別・補足】個別試験科目の特徴

前期日程試験は19年2月25日から実施され、教科ごとの学力試験などで合否を判定する。また、後期日程試験は3月12日以降に実施され、小論文や総合問題、実技、面接などで合否判定を行う。
後期では前期の合格者が抜けるから、出願時の高倍率はダウンしているから気にしないことだ。近ごろは、一般入試での募集が「前期のみ」の大学・学部が、難関大を中心に毎年増加する傾向にある。
個別試験の科目の傾向をみると、英語は「コミュニケーション英語Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ、英語表現Ⅰ・Ⅱ」が中心。数学は、文系では「数学Ⅰ・Ⅱ・A・B」が多く、理系ではこれに数学Ⅲを課すところが多い。国語は「国語総合のみ」あるいは「国語総合、現代文B、古典B」を課す大学が多い。
地歴は日本史B・世界史B・地理Bが主体。理科は、「理科①・理科②」1科目が多く、「理科①・理科②」2科目は難関大に多い。