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【19年センター試験①】大きな混乱・トラブルはなし。センター試験に出願した現役志願率は44.0%で微減!!

【キーワード】 入試結果データ

受験者は54万6198人で、8014人減少

 19年度大学入試センター試験は、19年1月19日(土)、20日(日)の両日、全国一斉に行われた。
 東北地方で強風による電車の遅延などはあったものの、今年は大雪による被害が見られない「センター試験」となった。
 その後2月7日には、「実施結果の概要」が入試センターから公表された。受験生は2次(個別)試験の出願も終わり、2月25日の前期試験に向けて追い込み勉強をしているだろう。
 ここでは、19年度センター試験を簡単に振り返ってみよう。志願者数:57万6830人(前年58万2671人)で対前年5841人減、受験者数:54万6198人(同55万4212人)で同8014人減少した。
 また、受験率(受験者数/志願者数×100)は94.69%(前年95.12%)で、全教科の欠席者数は3万632人(前年2万8459人)だった。
 3月卒業見込者(現役生)のうちセンター試験に出願した者の割合、現役志願率は44.0%(前年44.6%)だった。ただし、これはセンター試験志願者のうちの現役生の割合ではない。

電車の遅延やリスニング機器の不具合

 19年度センター試験の経過を追ってみると―。
【19日(土)・1日目】全国693会場で地理歴史・公民、国語、外国語が実施され、初日の日程を終えた。係員の対応ミスのほか、正規の試験時間を確保できなかったケースがあり、4会場の計45人が再試験対象となった。交通機関の乱れなどで、複数の会場で一部受験生の試験時間を繰り下げた。
 入試センターの発表によれば、19日に試験があった各教科の志願者に占める受験者の割合(受験率)は地理歴史・公民=80.4%、国語=89.5%、外国語(筆記)=93.4%だった。
また、英語のリスニング試験では、ICプレーヤーの不具合などを訴えた62会場の67人が途中から聞き直す「再開テスト」を受けた。対象者は過去最少の72人で、5人は再開テストを辞退した。
【20日(日)・2日目】理科と数学の試験を実施し、全日程が終了。試験監督者の不手際のため、2日間で計104人が再試験対象者となったほか、電車の遅れなどで計109人が試験開始時間を繰り下げた。
 大学入試センターによると、各教科の志願者に占める受験者の割合(受験率)は理科①=28.2%、理科②=41.3%、数学①=69.0%、数学②=61.8%。
 また、試験中の不正行為は3都県4会場で4件あった。4人は不正を認め、全教科の結果が無効となった。2人は理科②の試験でスマートフォンのインターネット検索機能などを使用、1人は数学①で試験時間終了後に解答を記入した、もう1人は、19日の国語で、使用が禁じられている定規を問題文にあてて読んでいた――などの行為による。

公民の倫理で「家族の在り方」を出題

 例年、社会現象などを反映した出題もみられるセンター試験。今年は公民の倫理で、家族の在り方をテーマにした会話文が出題された。家族と一緒に朝食をとる頻度について、2011年と2016年の調査結果を比較して傾向を読み取ることが求められた。
 会話文では、「同居していても家族ではない場合もあるね。シェアハウスの住人とか」などと、新しい家族の在り方、居住形態の変化を反映した記述もみられた。イマドキのテーマかも―。

7科目受験が54.0%、3科目が22.6%

 2019年度センター試験で、全受験者の平均受験科目数はどんな割合だったのか? 結果概要によれば、【8科目受験者】1.6%、【7科目】54.0%、【6科目】4.6%、【5科目】5.2%、【4科目】8.3%、【3科目】22.6%、【2科目】3.1%、【1科目】0.4%で、7科目と3科目が圧倒的に多かった。
 また、受験者は「理科②から1科目選択」の場合、どの科目を選択したか、その選択率は?【物理】40.8%、【化学】30.2%、【生物】28.4%、【地学】0.5%の順だった。次に、「理科②から2科目選択」の内訳では、【物理と化学】73.4%、【化学と生物】25.5%――で2つの組合せがほとんどを占めた。