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【21年度入試:準備手順ポイント】もう入試が始まっていることを知り、時間を無駄にしない!!何から手をつけたら良いか?

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一般・総合型・学校推薦型選抜のどれ?

 受験のプランを作成するには、予め入試のシステム、流れ、選抜スケジュール等を頭に入れておくことが重要だ。「合格」という「山頂」へ行くには、「総合型選抜」、「学校推薦型選抜」、「一般選抜」という3つの登山ルートがある。スケジュール表で示したように、それぞれ選抜時期が異なる。
 例えば、「総合型選抜」や「学校推薦型選抜」に挑戦するのであれば、4月スタートでは遅いかもしれないのだ。この2つの選抜では、学校での学業成績や部活動などが重視される。スケジュールを見れば分かることだが、高3の1学期までしか評価対象にならない。受験に必要な書類で大学にアピールするためにも、1学期の成績をアップさせよう。2学期以降の努力に期待する場合は、一般選抜にチャレンジしよう。

志望校は6月までに一応決めておきたい

 受験では、入試勉強の進み具合に関係なく、別のところでスケジュールに合わせ、手順よく進めなければならないことがある。以下に説明してみよう。
【1】志望校の選定&時期
 志望校の選定時期は、早ければ早いほどベター。一般的には高3の1学期(4月~6月)が目安である。6月の3者面談までには決めておきたい。目標・ターゲットが早く決められるということは、やる気十分で、意欲が高い証拠だ。遅くても、10月には選定しよう。
 そのために欠かせないものの1つがオープンキャンパスへの参加。メインシーズンは夏だが、最近では春休みに実施する大学も増加している。いち早く受験情報を得るためにも志望大学で実施していれば是非参加しよう(P11参照)。
【2】志望校の決め方  
 志望校の選定では、最初は理想校・希望校だった大学・学部が、入試が近づくにつれて目標校・受験校へと位置づけが変わる。秋口までに、自分の実力や入試の状況などを考慮しながら、受験校を決めるようにする。
 志望校は実力のアップ・ダウンに応じて変更できるが、学部・学科となると、簡単には変えられない。

将来の職業を想定して学部・学科を選定

 学部・学科の選定は、卒業後の人生、つまり進路も決めることになるから、慎重にしたい。
 まずポイントになるのは、「学問分野に興味と適性があるか」ということだ。興味はあっても、適性(性格・資質)が合っていないとなれば、将来的に見て成功に結び付けるのは難しいだろう。
 次のポイントは、「得意科目・不得意科目をベースにした」選定である。入試合格を考えても重要であるが、目指す学部や学科に関連する科目の得意・不得意もよく考えなければならない。
 また、将来の就職を意識して学部・学科を選ぶことも大切。就職に有利かどうかを考え、希望の職種かをチェックして、学部・学科を選定する。

大学は国立、公立、私立のどこにするか

 大学の区分も早く決めておきたい。例えば、国立に行きたいと思っても、志望の大学に希望の学部・学科がないのでは話にならない。学費や生活費などを考えると、地元の国立大学がベターだ。
 しかし、国公立大学の場合は、「共通テスト」の受験が必須になるから、そのクリアが優先される。学力が伴わないと大学に入れないケースが出てくる。「今からやるぞ」という、気持ちがあるかどうかがポイントになる。また、保護者とも、よく相談しよう。

「奨学金」が必要な場合は早めに調べる

 進学費用が高いから奨学金を利用したい、という受験生は多いが、これも高3の秋口になってから考えるようでは遅い。特に返済しなくてよい「給付型奨学金」となると限られるから、早めの準備が必要になる。
 大学独自の予約型奨学金、返還免除の奨学金、働きながら学ぶ新聞奨学生制度、また、企業が奨学金返済をバックアップしてくれる制度などもあるが、ともかく時間をかけて探す必要がある。ここでは、スペースの関係で詳しく触れないが、奨学金の事前申し込みなども、高3の時に手続きが必要な場合もあるから、頭に入れて対応しよう。