AOは8/1、推薦は11/1以降の受付開始
秋の声とともに、2019年度入試の第1弾、センター試験免除の「AO入試」と「推薦入試」がスタート。毎年この2つの入試の合格者が入学者の半数近くを占めるので、決して無視はできない。
文科省が、AO入試の願書受付開始を「8月1日以降」にすること、受験生の基礎学力の把握に努めることなどを各大学に求めた。私立大入学者のうち、ほぼ5割の学生がAOや推薦で合格を決めているという実態では、止むを得ない措置といえよう。
区分 | 出願 | 選考 | 合格発表 | |
---|---|---|---|---|
国公立 | セ試課す | 11月~ | 1~ 2月 | 2月~ |
セ試免除 | 11月~ | 11~12月 | ~2月 | |
私立 | 公募制 指定校制 |
11月~ | 11月~ | ~1月 |
学力重視で調査書や面接の得点化増加
「学力重視」を受けて、独自の学科試験、センター試験の成績の導入、評定平均値の重視などが目立ってきている。各大学では、出願要件に評定平均値を追加するケースが増加、調査書や面接を得点化するケースも増えてきた。
推薦・AO入試の受験生にとって、ドキドキものなのが面接。「どう答えていいのかわからない…」「ついうっかり変なことを言ってしまわないか心配…」という人も多い。事前に練習したい。
区分 | 出願 | 選考 | 合格発表 | |
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国公立 | セ試課す | 8月~ | 1月~ | 2月~ |
セ試免除 | 8月~ | 11月 | ~2月 | |
私立 | エントリー:6月~ 出願:8月~ |
8月~(1次) 9月~(2次) |
~11月 |
「面接」は自己プレゼンの場、「想定問答」で練習したい!!
推薦・AO入試が増えれば「面接」が大事!!
「すべての国立大で2021年度までに推薦入試、AO入試等による入学者を定員の30%まで増やす」という動向を、国立大学協会(国大協)が示した。
「高校での活動・学習履歴:何に興味をもって、何を頑張ってきたのか」「学びの設計書:大学入学後に何を学びたいのか、それを将来どう生かしたいのか」「センター試験の得点:大学で学ぶのに必要な基礎学力をもっているか」といったことが重視された。
一般的な推薦・AO入試での選考方法では、小論文、面接、調査書、志望理由書などで上記の内容がチェックされる。東京大の理科3類が2018年度入試から面接を11年ぶりに復活させるように、自身の肉声で話す「面接」が大きなウエートを占める。面接は貴重な「自己プレゼン」の場、大いにアピールすることが大切になる。
面接で性格・向上心・素質・教養がわかる
秋から始まる推薦・AO入試の対策として、「面接」を取り上げてみよう。まず、面接には、個人面接と集団(グループ)面接の2つのタイプがある。集団の場合は、周りに影響されないで、独自色を出すことが大事。
面接官は質問しながら、①学習意欲(基礎学力、学部・学科の特性に合っているか)、②性格(自主性、向上心、ヤル気、協調性など)、③一般常識、④礼儀・態度、⑤健康状態などをチェックしている。
面接時間は、個人面接が5~30分程度、グループ面接が20~60分程度となっている。面接の質問内容は、一般質問と学科・専攻に関する質問、口頭試問のおよそ3つに大別される。最近は、口頭試問や小論文関連の質問が多くなっている。一般質問では「志望動機・理由」「将来の進路・希望」「高校生活の思い出」は定番の質問となっている。