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【就活対策】就職活動まで、どんな生活をし、備えをして行けばよいか。保護者は伴走者でありたい!!

大学3年生の3月からが就活の本番!!

 人生の目標をどこに置くかは、各人によって異なるが、安定した生活を求める人は多い。そのベースとなるのが、大学卒業後の「就職」だろう。保護者としても、気になるところだ。現在のスケジュールを頭に入れておこう。
 2019年卒の採用スケジュールは18年卒と同じ日程で進むことが決まった。「広報解禁」は3年生の3月1日、「面接解禁」は4年生の6月1日からだ。
 また、最近は3年6月にエントリーして、3年夏休みに実施される「インターンシップ」への参加も、注目されている。就職に有利と見られているが、まだ限定的なようだ。
 就活の日程はこれまで、経団連が「指針」をまとめていたが、9月3日の定例会見で中西会長が、今の仕組みについて疑問を投げかけた上で、指針の廃止に言及した。しかし、学生や大学側に不安が広がったため、政府が調整に乗り出した。その結果、現行日程を維持する方向となった。

就活は「保護者の時代」と大いに異なる

 大学ではこの時期、就活を続けているもののまだ内定を得ていない4年生の就活支援に加え、3年生向けの各種指導が本格化しつつある。来年3月の就職活動本格化に向けて、履歴書の書き方や模擬面接などの講習会を開いたり個別指導を行ったりする。私立大の就職支援は、手厚く実施される。
 就職活動は、多くの学生にとって最大の試練である。これを乗り越えることによって、生涯所得が大きく増えるわけで、就活中の学生は、極めて重要な分岐点に立っているわけだ。
 まず、就職活動が昔と全く異なることを、保護者はしっかり認識してほしい。就活の期間が長いということは、学生が多くの企業を受けることになる。企業にも学生にも、負担は昔と比べ物にならないほど大きいのだ。

不合格通知に潰されない精神力が必要

 学生は、企業ごとにいろいろなことを調べて、「志望動機」を書かなければならない。面接も何回も行われる。それを数十社で行うのは、時間的にも体力的にも大変つらいこと。そして、それ以上につらいのが、次から次へと不合格通知が来ることによる精神的な苦痛である。各企業が採用予定数の何十倍もの学生を相手にするから、当然倍率が高く、不合格の学生が多く出る。
 30数年前の保護者の時代は、大学4年生の10月1日解禁で、数日で一流企業は決着がつき、それに落ちた学生も多くは10月前半には就職活動を終えていた。バブル期の学生はさらに楽だったとも言われている。
 そうだとすると、保護者の経験に基づくアドバイスや激励は、逆効果になりかねない。結果を見守り、試練を乗り越えた学生の自信に満ちた雄姿に期待すべきだろう。一回りも二回りも成長するはずだ。

1~3年生の頑張りが就職を有利にする

 保護者は1~3年生の時に、アドバイスすべきかもしれない。学生が就活を有利に進めるべき秘密は、4年生になる前にあるのだ。
 1.就活を意識した学生生活を送る→目的意識
 2.早めに単位を取る→4年時は就活に専念
 3.アルバイトは3年までにする→社会体験は必要
 4.将来の進路を絞る→業界・企業を選択
 5.貯金をする→就活にはお金がかかる
 6.学生生活を充実する→自慢できる活動
 7.情報網を作る→人脈を広げる

 上記1~7に注目して、学生活を送りたい。
 逆に、就活に失敗する学生には、いくつかのパターンがある。
【パターン1】危機感が薄い場合
 就活を真剣に行わず、後で慌てるタイプ。結果として、第一志望を諦め、ズルズルと志望下げていくことになる。
【パターン2】頑張りすぎる場合
 努力したにもかかわらず、結果が出ないと悩むタイプ。不合格通知が来ても、へコたれない。
【パターン3】会話が下手な場合
 就活では面接が不可欠。まともに会話ができるように対人に慣れておく。
 就活に苦労する学生をみるのはつらいが、保護者は一歩下がって伴走してほしいものだ。