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【就職内定率】19年春、大卒就職内定率は77.0%で1.8ポイントアップ。1996年調査以降、過去最高!!

好調の背景は景気回復や人手不足!!

 文科、厚労両省は18年11月16日、19年春卒業予定大学生の就職内定率(18年10月1日現在)を発表した。内定率は77.0%で、前年同期より1.8ポイント上昇。1996年の調査開始以降、同時期で過去最高となった。両省では大学等の就職相談員と新卒応援ハローワークのジョブサポーターとの連携で就職支援を実施した。
 全国の国公私立大62校を抽出し、就職希望者(希望率79.6%)に占める内定者割合を調べた。設置者別では、国公立大75.0%(前年同期比1.7ポイント増)、私立大77.6%(同1.9ポイント増)で、国公私立大ともに増加が目立った。

■18年度大学・短大・高専卒 就職内定状況(全体)
区 分 就職希望率 就職内定率
大 学 79.6%(0.6) 77.0%(1.8)
国公立 57.0%(2.1)  75.0%(1.7)
私 立 90.8%(0.0) 77.6%(1.9)
短 大 86.3%(▲1.6) 42.8%(3.4)
高 専 63.8%(0.8)  93.7%(▲0.7)
79.1%(0.5) 74.5%(1.9)
*注:( )は前年比増減値。(文科省:2018.11.16)

 3年連続の上昇で、調査が始まった1996年度以降の最高を2年連続で更新した。景気回復や人手不足を背景に、採用活動の時期を早める企業が増えた影響とみられるという。
 また、男女別では男子7 7 . 0%(同2 . 5ポイント増)、女子77.0%(同1.0ポイント増)。前年と比べて私立大女子が0.3ポイント増で77.4%、国公立大女子が3.1ポイント増で75.8%に上昇した。

■18年度大学・高専卒 就職内定状況(男子)
区 分 就職希望率 就職内定率
大 学 74.7%(0.9)   77.0% (2.5)
国公立 49.5%(3.3) 74.3% (0.5)
私 立 88.2%(▲0.4)  77.8% (3.1)
高 専 63.8%(0.8) 93.7% (▲0.7)
73.3%(0.9) 78.8% (2.1)
■18年度大学・短大・高専卒 就職内定状況(女子)
区 分 就職希望率 就職内定率
大 学 86.4%(0.2) 77.0%(1.0)
国公立 69.0%(0.2) 75.8%(3.1)
私 立 94.1%(0.3) 77.4%(0.3)
短 大 86.3%(▲1.6) 42.8%(3.4)
86.4%(0.1) 69.9%(1.6)
*注:( )は前年比増減値。(文科省:2018.11.16)

文理系統別では文系・理系ともに復調!!

 系統別では文系76.5%(同2.1ポイント増)、理系79.2%(同0.6ポイント増)で、今年は文系・理系ともに復調がみられた。国公立大理系が前年同期比3.6ポイント増で改善された。

■18年度大学卒 文理別内定率
区 分 文  系 理  系
大 学 76.5%(2.1) 79.2% (0.6)
国公立 73.9%(0.8) 77.4% (3.6)
私 立 77.1%(2.3) 80.6% (▲1.2)
*注:( )は前年比増減値。(文科省:2018.11.16)

 地区別でみると、近畿が前年同期比3 . 4ポイント増加し、8 2 . 1%で最も高かった。次いで関東80.5%(同0.7ポイント増)、中部76.0%(4.0ポイント増)、北海道・東北70.4%(同2.1ポイント減)、九州69.0%(0.3ポイント増)、中国・四国64.7%(同5.9ポイント増)の順で、中国・四国地区と中部地区・近畿地区の改善が目立った。
*単位:%、( )内:前年比ポイント

■18年度大学卒 地域別就職内定状況
地  域  就職内定率% 地  域 就職内定率%
北海道・東北 70.4(▲ 2.1) 近  畿  82.1(3.4)
関  東 80.5(0.7) 中国・四国  64.7(5.9)
中  部 76.0(4.0) 九  州 69.0(0.3)
*注:( )は前年比増減値。(文科省:2018.11.16)

【就活日程】現在の大学3年生が対象の2020年春入社までは、会社説明会などが3年の3月1日、面接や採用試験が4年の6月1日解禁の現行ルールが適用される。経団連が指針策定をしない2021年春入社についても、政府が中心となり、現行ルールを順守する方向だ。