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【就活準備情報:就職と資格】資格の種類は、国家資格・公的資格・民間資格の3つ。資格は取得した方がベター。

【キーワード】 進路・就職

4年生6月選考開始、内定は10月から

 大学生の就職・採用活動の日程は、広報活動開始を3年生の3月1日以降、採用選考活動開始を4年生の6月1日以降、正式な内定日を4年生の10月1日以降となっている。今年も景気の動向を反映して、就職活動(就活)は順調と伝えられている。
 就活のスタート時にはエントリーシート(ES)を書くが、就活生が悩むのが「資格」の欄だという。欄がある以上、「何も書かない訳にはいかない」、しかし「書くべきことが何もない」などと悩むことがある。これを解消するには、就活や就職後の仕事上で役立つ資格を、学生時代に取っておくことだろう。将来、この前向きな生き方がキャリアアップに繋がるはずだ。

民間資格は多種多様で、その数も多い

 資格は大別3種で、民間検定は多種多様だ。
①国家資格=法律に基づいて、国や国が委託した機関から授与される資格。例:医師・歯科医師・薬剤師・弁護士など。
②公的資格=地方自治体や公益法人が実施し、文科省や経産省などの官庁や大臣が認定する資格。国家資格と民間資格の間に位置づけられる。
③民間資格=民間企業や団体が独自の審査基準を設け、認定・授与する資格。例:英検・漢検・TOEICなど。
 国家資格の中には、大学(学部)を卒業することによって受験資格が得られるものも多い。国家資格を目指す場合は、大学や学部に直結している場合が多く、進路選択が比較的に容易にできる。

職業への基本ルートを調べてから決定

 主な職業の基本ルートを紹介してみよう。
<国家公務員>大学⇒総合職・一般職採用試験
 国家公務員は中央官庁や出先機関等に勤務。総合職は大学卒程度、一般職は短大・大学卒程度。地方公務員は都道府県庁、市町村職員として行政サービスを行う。
<医師・歯科医師>大学医学部(歯学部)6年⇒医師(歯科医師)国家試験⇒臨床研修2年以上(1年以上)
 医師不足が叫ばれ、人気・難易度とも高い。
<小・中学校教諭>大学教育学部⇒一種免許⇒採用試験(短大⇒所定の単位取得で小・中の二種免許)
 高校は専門教科の1つを担当するため、教育学部以外から所定の単位を取得し、教員になるケースが多い。
<宅地建物取引士>大学・短大⇒宅地建物取引士国家試験(不動産関係の仕事には欠かせない資格)

資格が職種にあえば就活で有利に働く

 就活においては、どんな資格でも「ないよりはあった方が有利」である。もし、有利にならないと考える場合には、表に出さなければよいだけのこと。就職したい企業の職種に役立つ資格ならば、好印象を与えることができるはず。また、面接では、資格取得までのプロセスをアピールできれば、プラスになる。
 学生が多く取得する資格には、次のようなものがある。①TOEIC(英語のコミュニケーション能力を測る世界共通のテスト)、②日商簿記(企業の財務諸表の見方などを学ぶ)、③MOS(Word・Excel・PowerPointなどのOfficeツールのスキル)、④秘書検定(ビジネスマナーを学ぶ教材として有効)
 さらに、⑤宅地建物取引士(通称「宅建」は宅地や建物の取引事務を行うための専門国家資格)、⑥社会保険労務士(労働関連の法令や社会保障法令に基づく書類等の作成代行などを行う国家資格者)、⑦旅行業務取扱管理者(旅行業種で旅行計画を立て、安全に進行できるように管理・監督する責任者)など。

業界にアピールできる資格・検定もある

 上記のようなオーソドックスな資格のほかに、絞った業種に向いた資格もある。学生時代に集中して、1週間も勉強すれば取得できる資格もある。
<食品業界>和食検定(日本の食文化についての専門知識・実務知識を測る試験)
<アパレル業界>カラーコーディネーター検定(東京商工会議所が主催。色彩の知識や技能を証明する検定)
<旅行業界>世界遺産検定(2006年に始まった、世界遺産に関する検定)、全国観光特産士検定(全国各地の特産・名産品、郷土料理、伝統工芸品、民芸品など、観光にかかわる周辺知識を得ることができる)