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【京都光華大×ORION】高齢者とのコミュニケーションの質を高める 『VOICE+技術』搭載スピーカーを共同開発

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 京都光華大学 健康科学部 医療福祉学科 言語聴覚専攻の坂本 真一客員教授ら(※)と、オリオン電機株式会社(本社所在地:福井県越前市)は、高齢者とのコミュニケーションの質を高める『VOICE+技術』搭載スピーカーを共同開発。

 『VOICE+技術』搭載スピーカーは商品化され、言語聴覚士らが活躍するリハビリテーション病院や高齢者施設などの医療・福祉関連施設や、高齢者対応を行う行政のカウンター窓口などでの活用が開始され、高齢者とのコミュニケーションの円滑化に役立っている。

 『VOICE+技術』搭載スピーカーはオリオン電機の長年の音響開発で培ってきた技術を駆使して生まれた聴こえやすさに特化した音質改善技術に、聴覚心理学の専門家である坂本教授自身が代表を務める株式会社オトデザイナーズの高齢者の聴覚心理に関する研究開発技術をもとに監修、完成したスピーカー。

 『VOICE+技術』搭載スピーカーを使用することで、マイクに入った声から、特に高齢者に聞き難い成分のみを抽出、強調することによる物理的な言葉の聴き取りの改善と、常に適度な音量で声を聴いて頂くためのダイナミックレンジ補正で心理的な印象度の改善が図る。60歳以上の方を対象にした評価試験では、窓口での会話に聴こえづらさを感じている高齢者(グループA)の言葉の聴き取りが最大で2.6倍改善され、印象度評価では全体の80%の人が聞き取りやすさを実感している。

 京都光華大学が所在する京都市右京区と連携し、右京区役所健康長寿推進課のカウンター窓口に試験的に設置する運びとなり、今後の使用状況を調査しながら、京都光華大学の研究成果を地域へ還元する活動としていく。

※京都光華大学 医療福祉学科言語聴覚専攻 高井 小織講師も専門家の立場から助言という形で携わってる。

(大学HP:https://www.koka.ac.jp/news/6904/