【「出願~入学手続」ポイント】要項を早めに取り寄せる!! 余裕を持って、必要事項を確認し、早めに大学へ送る。

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「調査書」「顔写真」は受験校数分を用意

 多くの私立大学が「インターネット出願」を導入し、今や当たり前になった。国公立大学も増加中だ。「出願から入学手続まで」のポイントを紹介してみよう。
(1)「マイ受験ノート」を作って確認する
 受験校を決めたら、「マイ受験ノート」を作る。そこには、入学までに予定を書き込む。各大学5ページくらいは必要になる。受験大学の試験日・出願期間・合格発表・手続・納入金(期日・金額)などを書き込む。
 もちろん、試験場が遠く、受験旅行を予定している場合は、交通手段、宿泊手配の状況なども記入する。ともかく、1~3月にわたっての、受験に必要なことが一目でわかるようにしておく。後日、思い出になる。
(2)「調査書」「顔写真」は早めに手配する
 ①書類を準備→出願に必要な書類はもれなく揃える。高校が発行する調査書等は、発行までに数日を要することもあるので、日程には余裕を持たせる。調査書は受験する校数の分だけ用意する。
 ②写真を用意→受験票に貼る顔写真は、手慣れた写真館で撮る。駅の周辺にあるような「3分間写真」は使用しない。これも受験校の数だけ必要になる。

期日内に返信用封筒を入れて書類を提出

(3)願書を仕上げ、検定料を振り込む
 ①願書に記入→必要事項を願書に書く。「入学試験要項」に願書記入例がついている場合は、それを参考にし、もれなく正確に記入する。
 ②受験料を振り込む→最寄りの金融機関など、指定された方法で、振込期間内に検定料を納める。入学検定料は、入試方式や志望学部によって異なるので注意する。ネット出願では、コンビニやペイジー等を利用する。
(4)返信用封筒を入れ、書類を提出する
 ①書類を提出→提出には郵送と持参の2つの方法がある。締め切りは絶対に厳守。角2封筒使用、簡易書留・速達、当日消印有効が多い。
 ②返信封筒を入れる→大学は受付後、受験票に番号等を記入し、返送してくれる。届いた受験票は、当日まで大切に保管する。

ネット出願は正確に打ち込みメール送信

 20年度入試では、私立大学の「インターネット出願」(ネット出願)が増加。近畿大学が導入した初期の頃は、「大学の処理業務が簡素化された」という理由で、検定料を安くした。それで志願者が増えたケースもあった。この「ネット割」(割引額3000~5000円)だが、最近は普及の段階が過ぎたため、割引かない大学も多い。
 ネット出願の手順について、簡単に紹介しよう。現実には、インターネット処理だけで終わるわけではない。検定料の振込、調査書や顔写真は別途郵送である。
①大学HPの「ネット出願」の画面を開く→
②試験の方式等を選択→
③受験したい学部・学科を選択→
④個人情報を入力(名前・生年月日・性別・現住所・電話番号・高校名・メールアドレスなどを入力し、検定料の支払い方法を選択)→
⑤「出願確認票」の印刷・記入→
⑥検定料(受験料)の支払い→郵送・出願完了(「出願確認票」と必要書類の調査書・顔写真などを角2封筒入れて、簡易書留・速達などで郵送)
(各大学とも、出願サイトで詳しく説明している。)

本命大学に全力、入学金の無駄をなくす

 入試本番では、直前まで勉強をしよう。ガツガツするのは恥ずかしいと、カッコウをつけている受験生もいるが、周りを気にしないことだ。試験場では、目いっぱい解答、見直し、ベストを尽す。
 私立大学の一般入試は1月25日~2月25日頃に実施される。主要大のピークは、2月の頭2週間だ。そして、ドキドキの合格発表は、試験後5日~8日経ってから。さらに、合格発表日から1週間~10日後に入学手続の締切日(第1次入学手続)が設定されていることが多い。
 ここで問題なのは、入学手続の際には、30万円前後の入学金などを支払う必要があるということ。しかも、その後、上位志望校に合格して入学を辞退しても、この入学金は返還されないのがほとんどなのだ。
 第一志望大学を早めに受験するスケジュールにし、重複払いをしないようにするのが、鉄則である。